韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領は在任当時、外信インタビューに対する条件が厳しすぎたという主張が出てきた。

英国フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）ソウル支局長のクリスチャン・デービス氏は尹氏に対するインタビュー要請を断念した背景を公開し、韓国政府の外信対応を正面から批判した。彼は当時、尹政府が提示したインタビュー条件が「タリバンのインタビューに匹敵するほどの水準だった」と批判した。

デービス氏は１４日、韓国の独立メディア「Ｎｅｗｓｐｏｒｔｅｒ」のユーチューブ（ＹｏｕＴｕｂｅ）チャンネルとのインタビューで「尹錫悦大統領のインタビューを推進する過程で大統領室は発言内容の事前検討、修正要請、最終確認などの要求を執拗に行った」とし「民主国家では想像ができない水準の条件だった」と明らかにした。

デービス氏は「同僚の外信記者がデスクにこのような内容を報告したところ、デスクが『これは我々がタリバンにインタビューをする時に体験する水準と同じだ』と漏らしたという」とし「結局、公正な情報伝達は困難だと判断してインタビューを断念した」と話した。ＦＴは尹氏とインタビューしなかった外信メディアの一つだ。

韓国メディアに対する苦言も続いた。デービス氏は「外信の視点から見ると、韓国メディアは権力と近すぎて、十分に客観的ではない」とし「記者は大人しく、批判的な質問を回避する」と診断した。

例として２０２３年釜山国際博覧会誘致の最終プレゼンテーション当時、韓国記者団の様子について言及した。デービス氏は「そのキャンペーンは完全に失敗だった」とし「懐疑的な質問をした記者は一人もなかった」と話した。実際、韓国は決選投票にも進めないまま博覧会の誘致に失敗した。