【コラム】ラブコール殺到、カードを握った金正恩
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.06.16 13:58
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ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長が2024年6月、平壌(ピョンヤン)で首脳会談をした後、署名した条約文を見せている。双方は冷戦時代の軍事同盟を事実上復元した。 [聯合ニュース]
イスラエルが13日にイランの核施設を空襲した場面を見た北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の反応が気になる。「絶対武器」をうまく手に入れたと安堵したのだろうか。核開発を中断したり核開発の疑惑だけで非業の死を遂げたムアマル・カダフィ(1942-2011)やサダム・フセイン(1935-2006)の顔を思い浮かべたのだろうか。核兵器を返納した後にロシアに侵略されたウクライナの悲劇を考えたのだろうか。
非核化ショーで国際社会を愚弄してきた北朝鮮は核武力を大々的に増強している。国際原子力機関(IAEA)は9日、北朝鮮が平安北道寧辺(ヨンビョン)に高濃縮ウラン製造施設を建設中と報告した。寧辺(プルトニウム再処理)と降仙(カンソン、ウラン濃縮)に続く3つ目の核施設だ。3月には「核動力戦略誘導弾潜水艦」を建造中として写真を公開した。核暴走に続いて通常兵器の拡充にも拍車を加え、金正恩委員長は自信を誇示している。