【社説】「株価5000時代達成」カギは企業競争力強化=韓国
中央SUNDAY/中央日報日本語版2025.06.15 10:41
新政権発足で一気に韓国総合株価指数(KOSPI)が2900を突破した株式市場のハネムーンラリーがきのうのイスラエルによる奇襲的イラン攻撃の余波で7営業日ぶりに下落に転じた。イランは厳しい報復を明らかにした。これに対し韓国大統領室はきのう李在明(イ・ジェミョン)大統領主宰で経済安全保障緊急会議を開いた。事態が拡大する可能性が高いだけに外交・安全保障と経済に及ぼす影響の管理に出たのだ。就任直後に経済活性化に力を注いできた李大統領としては予期できない外部突出変数に出会った状況だ。何より国際原油価格が急騰し世界の金融市場が揺れ動くことになっただけに追加補正予算の早急な策定をはじめと新政権の経済再生は止まってはならない。公約で提示したKOSPI5000達成の目標が必ず達成されることを期待する。
李大統領は就任後最初の現場訪問行事で11日に訪れたソウル証券取引所で証券市場浮揚の意志を確固と示した。彼は「資本主義市場経済の核心は証券市場。韓国の株式市場を不動産に次ぐ投資手段にする」と念を押した。李大統領は投資家の韓国株式市場忌避問題にも言及した。「韓国証券市場脱出は知能の順と言いながら投資家が多く脱出したがみんな帰ってくるようにする」としながらだ。これまで韓国の証券市場はバイオや二次電池など度重なるテーマ株急落で不信を育てた。株価が上がるかと思えば有償増資爆弾や企業の物的分割で株価下落をあおった。違法空売りなど不公正取引により個人投資家が損失を出すことも起きる。