鳥インフルも飼料価格値上げもないのに高騰する卵価格…理由はあった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.06.10 13:05
卵の価格が尋常でない。2カ月前には1パック(30個)当たりの価格は4000ウォン(約427円)台だったが、現在は7000ウォンを大きく上回った。韓国人の卵消費は着実に増え、現在国民1人当たり年間平均卵消費量は2022年基準で278個だ。全国民が好む代表的な食べ物であるだけに、卵価格が高騰する「エッグフレーション」に対する懸念も大きくなっている。
韓国農水産食品流通公社によると、4月8日に3425ウォンで取引された卵1パックの卸売価格は今月8日に6800ウォンまで高騰した。以前にも2カ月で卵価格が2倍近く高騰したことがあった。2016年11月の鳥インフルエンザ発生後に韓国の全産卵鶏の36%に当たる2500万羽以上が殺処分されたため。今年も3月に忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)を中心に鳥インフルが発生したが、490万羽を殺処分する程度で沈静化した。飼料価格が高騰することもなかった。飼料の主要原料であるトウモロコシの国際平均価格は9日基準で1ブッシェル当たり442.5ドルとなり、1月の476.3ドルより下がっている。