【コラム】5年後の韓国経済
中央SUNDAY/中央日報日本語版2025.06.08 10:54
韓国経済はいま内外の危機の中で方向を失っている。中では消費萎縮、家計負債急増、少子高齢化、青年失業増加、不動産不安という構造的問題が積み重なっており、外では米国発の保護貿易主義強化、世界供給網再編、技術障壁拡散という激しい荒波が押し寄せている。内部亀裂と外部衝撃が同時に訪れた2025年の韓国経済は「内憂外患」そのものだ。かつて高速成長を持続してきた韓国経済は「成長」という言葉よりは「生き残り」という単語がより似合うことになった。問題はこの危機が一時的な衝撃ではない点だ。構造的かつ複合的であり、「すでに始まった未来」だ。
1-3月期の実質国内総生産(GDP)成長率は前四半期比0.2%のマイナス成長となった。3四半期ぶりのマイナス成長で、4四半期連続で0.1%を超えられない低成長状態が続いている。建設投資は3.1%、民間消費は0.1%減り内需全般が萎縮した。内需不振は自営業者を袋小路に追い込んでいる。4月基準で自営業者数は561万5000人で、4カ月連続で減少傾向を見せた。また、1-3月期に中小ベンチャー企業部にワンストップ廃業支援を申し込んだ件数は2万3785件で前年同期より64.2%増えた。