【社説】「みんなの大統領になる」という李大統領、カギは実践だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.06.05 16:07
李在明(イ・ジェミョン)第21代大統領が就任の辞で「大統領選挙で誰を支持したかを問わず『大きく統合するべき』という大統領のもう一つの意味に基づいて、すべての国民に仕える『みんなの大統領』になる」と述べた。李大統領は「国民の生活を変える実力も意志もない政治勢力だけが権力維持のために国民を分裂させ、嫌悪を植え付ける」とし「分裂の政治を終わらせる大統領になる」という抱負も明らかにした。早期大統領選挙で勝利した李大統領のこうした認識は極めて適切だ。韓国が直面している難局は根本的に国論分裂による側面が大きい。陣営に分かれて相手を壊滅させようとする対立の政治は、解決策を提示できない無能の政治につながってきた。その結果、民生をまともに立て直せないだけでなく、国家的危機にも対応できない結果を招いた。今回の早期大統領選挙が行われた原因の背景にも憎悪の政治があった。
弾劾された尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の対称点にいた李大統領が就任後の第一声で「嫌悪と対決の上に共存と和解、連帯の橋をかけよう」と述べたのはそれで期待を抱かせる。李大統領は昨日、就任後の最初の日程で禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長、与野6党代表とビビンパ(混ぜご飯)を一緒に食べた。就任の辞で意思疎通と対話を復元して妥協の政治を取り戻すと述べたが、その趣旨にふさわしい姿だった。金竜泰(キム・ヨンテ)国民の力非常対策委員長やチョン・ハラム改革新党代表権限代行など野党側に頻繁に会おうと提案したのが言葉だけで終わってはいけない。