【社説】李在明大統領、国民統合の約束を忘れてはならない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.06.04 15:03
大韓民国第21代大統領選挙で李在明(イ・ジェミョン)共に民主党候補が勝利した。貧しい少年工出身から韓国の指導者の職に就いた李氏の当選をまずは祝いたい。庶民の人生を誰よりもよく理解している李氏だが、ここまでの過程は順調なことばかりではなかった。前回の大統領選挙では0.73%ポイント差で惜敗し、その後は司法リスクに苦しめられたことから格別な思いがよぎっただろう。
しかし今、李氏には勝利を祝う余裕さえない。政権業務引継委員会もなく、今日(4日)就任してすぐに大統領職務を遂行しなければならない。外交・安保と経済が同時に危機を迎えた厳しい状況だ。米国のドナルド・トランプ大統領就任以降、韓国外交は複雑な局面に入った。中国との関係を注目する米国の立場は我々を困惑させる。在韓米軍縮小説まで出てくる中で防衛費分担金増額の圧迫が負担になる。北朝鮮軍がロシアで現代戦の経験を積んで韓米日軍事同盟はさらに緊要になった。韓半島(朝鮮半島)を取り囲む強大国間の高次方程式を解く課題が与えられた。