【コラム】新政府の韓日関係、「文喜相案」の復活が答えだ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.30 15:05
被害者に与える賠償金問題も同じだ。弁済金の用意に困難はあるが、第三者弁済はすでにかなり進んだ。あれほど反対していた李春植(イ・チュンシク)さんと梁錦徳(ヤン・クムドク)さん側も第三者弁済を受け入れた。どうして彼らに心残りがないといえるだろうか。にもかかわらず、弁済金を受け入れて、これからは歴史和解を進展させなければならないという彼らの考えに思いを致すべきではないだろうか。あわせて訴訟を提起できなかったが救済を訴える多くの強制徴用被害者の念願もまた心に刻み込んでおかなくてはならないだろう。新たに発足する政府が深層の声に基づいて国民的合意を導出できず、表層の声に偏向して権力を行使することになれば過去の2つの政権の時のように難局に直面する可能性がある。
これに関連して幸いなことは民主党内でも立場変化が感知されているということだ。民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補の外交策士として活動している魏聖洛議員は先月27日、日本時事通信とのインタビューで「第三者弁済の補完が必要だ」とし「同時に歴史問題が現在や未来の協力を制約してはいけない」と強調した。