【社説】尹前大統領、まだ不正選挙迷妄から覚めていないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.22 16:11
6・3大統領選挙まで2週間も残っていない時期に、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が不正選挙を主張する映画を観覧し、波紋を呼んでいる。尹前大統領は昨日、ソウル東大門(トンデムン)の映画館を訪れて『不正選挙、神の作品なのか』を観覧した。内乱首謀容疑で刑事裁判に出席中の尹前大統領が外部公開活動をしたのは、先月4日に憲法裁判所が罷免を決定して以降初めてだ。監督を務めたイ・ヨンドンPDとともに映画製作に関与した元韓国史講師チョン・ハンギル氏の招請に応じたものだとしてもきわめて不適切なことだ。
尹前大統領は戒厳当時、不正選挙疑惑を確認する必要があるとして中央選挙管理委員会に戒厳軍を投入した。憲法機関に対するこうした措置は弾劾の主な理由の一つだった。特に今は大統領選挙が進行中であり、また熱烈支持層を不正選挙陰謀説であおるのかという批判を受けても返す言葉がなくなった。本人の内乱容疑を減らすためにどうにかして不正選挙論を合理化しようという試みだという指摘も出ている。