【社説】韓国大統領選挙の李・金両候補の改憲提案、誠意ある議論につながるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.19 15:00
共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補が昨日(18日)、大統領4年・2期制と決選投票制の導入などの改憲案を出した。首相や検察・警察のような権力機関長を任命する際、国会の推薦や同意を受けるなど大統領の権力を分散する内容を盛り込んだ。来年の地方選挙または2028年の総選挙で国民投票をしようという。12・3非常戒厳事態以降、憲法改正が急がれる状況で、大統領候補のうち唯一改憲に微温的な態度を見せてきた李候補が改憲構想を明らかにしたことで議論が活発になった。世論調査支持率1位の李候補が大統領権力分散改憲案を出したのは望ましいと評価できる。
これに対応して国民の力の金文洙(キム・ムンス)候補も大統領重任制と不訴追特権の廃止を含む改憲案を発表した。特に大統領選挙と総選挙の周期を一致させるために次期大統領の任期を3年で短縮することを提案した。候補らが改憲を約束しても、新政権の発足直後に国会で改憲特別委を構成して議論を進展させてこそ実現が可能だ。38年ぶりの憲法改正となるだけに、新しい時代的な価値を反映させるための政界の激しい論争が避けられない。