【社説】尹錫悦前大統領がようやく離党? あまりにも遅い
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.15 11:12
国民の力は昨日(14日)一日中、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の離党問題をめぐり甲論乙駁した。親尹派のソ・ジョンウク弁護士が放送のインタビューで「(尹前大統領が)犠牲的に先制離党する可能性がある」と述べたほか、趙源震(チョ・ウォンジン)ウリ共和党代表が「側近が彼を説得していると聞いた」と伝え、自主的離党説が広まった。すると親尹派の尹相炫(ユン・サンヒョン)議員がSNSに「尹前大統領に離党を要求するのは、体制守護戦争をして倒れた将帥を放り出すものだ」と投稿し、攻防が続いた。6・3大統領選挙を19日後に控えた時点に尹前大統領の党籍イシューをめぐり舌戦をする国民の力にはもどかしさを感じるしかない。すでに罷免と起訴で政治的・道徳的評価が事実上終わった前大統領の処理問題で混乱を招く党の姿が正常なのか。
選挙のために戒厳の川を果敢に渡るべき金文洙(キム・ムンス)候補はむしろ混乱を深めている。12日には「戒厳で苦痛を感じている国民に申し訳なく思う」と謝罪したが、昨日は「大統領の判断を尊重するのが正しいと考える」と述べた。戒厳は謝罪するとしながらも戒厳事態の張本人の去就にはあいまいな姿勢だ。