【社説】国民の力、尹錫悦との絶縁なしに新たな出発は望めない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.13 16:01
国民の力が1990年生まれの金竜泰(キム・ヨンテ)議員を党非常対策委員長に起用する破格を見せた。金文洙(キム・ムンス)大統領選候補が74歳の高齢であることを考慮した人選と考えられる。金竜泰議員は李俊錫(イ・ジュンソク)改革新党候補と親しいという点で「反李在明(イ・ジェミョン)ビッグテント」を念頭に置いたものという見方も出ている。とにかく先月4日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が罷免されて以降、国民の力は誰が見ても大々的な人的刷新が避けられない状況だった。しかし従来の体制を無理に維持して崖っぷちに追い込まれ、30代の非常対策委員長を座らせたのは手遅れという印象を否めない。
金竜泰議員は昨日、「国民が驚くほど急速に変化する姿を見せる」とし「国民の常識に合う変化に導く」と明らかにした。国民の力は史上初の候補交代ドラマを演出しながら、公党としての存在意義が否定される状況に至った。党名の変更はもちろん、党を完全に解体して再創設するレベルで進むべきという意見も多い。国民の力が新たに出発するには何よりも緊急な先決課題がある。それは尹錫悦前大統領との絶縁だ。