【社説】保守革新の課題を示した韓国政党「国民の力」単一化騒動
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.12 15:45
韓国与党「国民の力」指導部が強行しようとした大統領候補交代が一昨日(10日)午後11時20分ごろ党員投票の否決で取りやめになり、金文洙(キム・ムンス)氏が候補に確定した。しかし今回の候補単一化過程で国民の力が見せた形態は民主主義政党とは信じられないほど非常識だった。
10日午前2時30分ごろ、李亮寿(イ・ヤンス)党選管委員長の名義で候補登録申請公告を出したが、登録期間が午前3時から4時までわずか1時間だった。提出しなければならない書類は「最近5年間の候補・配偶者の所得税・財産税および総合不動産税納付実績証明書および滞納証明書」「候補の犯罪経歴回報書」など32件に達した。窓口は「国会本館228号」だ。午前3時から1時間で32件の書類の発給を受けて作成し、国会に提出することが果たして可能なことなのだろうか。党内で「このあきれた状況は誰のためのものなのか」〔裵賢鎮(ペ・ヒョンジン)議員〕という非難があふれたのは当然だった。拙速公告の後、韓悳洙(ハン・ドクス)候補が唯一登録したが、韓氏と指導部の間に「仕組んで打つ花札賭博」という皮肉だけが出てきた。その直後、党非常対策委員会が大統領候補を韓氏に交代する内容を議決したが、この日午前10時から午後9時まで行われた党員投票で指導部の予想とは違って案件が否決されて結局寸劇で終わってしまった。