【社説】政治不確実性に沈む韓国経済…対外信用度を取り戻すとき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.07 15:52
「外側から見る時は先進国なのに、どうしてこのようなことが起きえるのか説明しなければならず、困惑の1週間だった」。ASEAN(東南アジア諸国連合)+3(韓中日)財務長官・中央銀行総裁会議参加のためにイタリア・ミラノを訪問した李昌鏞(イ・チャンヨン)韓国銀行総裁が5日(現地時間)、記者懇談会で話した内容だ。会議で韓国の経済指令塔空白に対する質問が多かったが、説明する論理に困窮する様子だった。李総裁は韓国政治の不確実性が企業投資や政府支出萎縮につながっていると心配した。「政治不確実性が危機に追い込むことはないが、経済後退に相当な影響を及ぼしかねない」とし「これを早く終わらせなければならない」とした。
実際に李総裁が心配した政治不確実性が経済を押さえ付けている。今年1-3月期韓国経済は前四半期比マイナス(-0.2%)成長となった。昨年1-3月期に比べても後退した。前年比マイナス成長は1998年通貨危機、2009年国際金融危機、2020年コロナ禍の時以外にはなかった。国内外の不確実性が消費・投資心理を冷え込ませた。