【コラム】ウォン安になれば外貨準備高減少など影響拡大も=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.05 15:58
米国のトランプ政権は日本と韓国を含む5カ国を優先交渉対象国に選定し、関税交渉を進めている。最近、韓国も関税・非関税措置、経済安全保障、投資協力、為替政策の4つの分野に分けて米国と交渉を始めている。今回の関税交渉はグローバル経済はもちろん韓国経済にも大きな影響を及ぼしかねないだけに政策当局の適切な対応策の準備が求められる。
今後グローバル経済はスタグフレーションを迎える可能性がある。高関税は世界貿易を萎縮させ、輸出を減らし、景気を沈滞させる。トランプ大統領の政策の不確実性で消費と投資も萎縮している。特に韓国の場合は政治的混乱と高金利で内需沈滞が深刻である中、高関税で輸出までが減少する場合、経済成長率は大きく鈍化すると予想される。米中貿易葛藤で中国の成長率が鈍化すれば、これも韓国の輸出減少につながり、景気沈滞を招く要因となる。