通常賃金をめぐる意見の隔たりを埋められず…ソウル市内バス、30日始発から「順法闘争」へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.30 07:13
ソウル市内バス労使が29日午後5時から賃金団体協約の終盤交渉を進めたが、結局意見の隔たりを埋めることができなかった。労組側は当初予告した通り、30日午前4時の始発から順法運行とストライキなど争議行為に突入した。ソウル市内バス労組は昨年3月にも11時間にわたりストライキを行ったことがある。そのため、出勤時の混乱などが懸念される。
争点は通常賃金だった。労組は昨年末、最高裁の判決により通常賃金に関連した10%以上の賃上げに基本給8.2%の追加引き上げなどを要求した。ソウル市と会社側は「労組側の要求どおりならば、総額基準20%以上の賃上げを要求すること」として対抗した。実際、労組の要求を全て受け入れる場合、市内バス運輸従事者の平均賃金は従来の年6273万ウォン(約623万円)から年7872万ウォンに引き上げられる。人件費総額では年間約3000億ウォン程度の負担がさらに大きくなるという見通しだ。会社側は既存の賃金体系自体が賞与金が通常賃金に含まれないことを前提としたものであるため、最高裁の法理が変更されたとすれば賃金体系も改編されなければならないという立場を貫いた。