韓国通信社SKTのUSIM交換・保護サービスに1000万件の申し込み…ハッキング不安が拡散
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.29 06:47
28日午前10時ごろ、ソウル銅雀区(トンジャクク)の鷺梁津(ノリャンジン)駅付近のSKテレコム(SKT)直営店前には170人を超える市民が長い列を作った。代理店関係者が「午後2~3時ごろUSIM(加入者識別モジュール)が入庫されるので番号札を配布する」と発表すると、列の前の方にいたある高齢者は「早朝から並んでいるのにまた来いということか」と言って険しい表情を浮かべた。90歳の母親と一緒に来たナさん(56)は番号札1番を受け取った。ナさんは「週末に他の代理店を回ったが、在庫が無くなったと言われて交換することができなかった」とし「すべての銀行業務を携帯電話で行っているので一日でも早く交換しなくてはいけないと考えて朝早く来た」と話した。
SKTがUSIM情報ハッキング事故対策で28日から全顧客を対象に「USIM無償交換」を開始したが、オン・オフラインで混乱が続いた。ソウル冠岳区(クァナクク)に住むイさん(39)はこの日午前、代理店を訪れて2時間半待った末にようやくUSIMを交換することができた。イさんは「幸いUSIMを交換することができたが、すぐ後ろで待機していた人々は在庫が無くなって交換できなかった」と話した。SKTは午前8時30分から「USIM無料交換オンライン予約システム」の運営を始めたが予約申し込みをしようとするアクセスが集中して不具合が発生したりもした。SKTによると、この日午後6時基準でUSIM交換件数は23万件、USIM交換予約累積件数は263万件、USIM保護サービス加入累積件数は714万件と集計された。