【社説】統合・実用を協調する李在明候補、有権者の信頼確保がカギ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.28 15:45
6・3大統領選挙に出馬する共に民主党の候補に李在明(イ・ジェミョン)前民主党代表が選出された。89.77%の圧倒的な支持だ。昨日の受諾演説で李氏は「理念と思想、陣営に縛られて分裂と葛藤を繰り返す時間はない」とし「トランプ2期目が招いた弱肉強食の無限対決世界秩序、AI(人工知能)中心の超科学技術新文明時代の前で我々の中の理念や感情は小さなことだ」と述べた。無駄な理念論争に巻き込まれず国民統合と民生回復に専念するという李氏の抱負は適切だ。
しかしこうした声が有権者にまともに伝わるには、李候補の「信頼リスク」克服が最優先課題となる。李氏の言葉を信じてもよいのかという不安感が一部で生じるのはこれまでの頻繁な言い換えが主な原因だ。代表的なのが「右クリック誠意」論争だ。分配に重点を置いてきた李候補が大統領選挙を控えて成長に傍点を打った。国土保有税のような過去の主張ではなく「人工知能(AI)100兆ウォン(約10兆円)投資」が1号公約だ。しかしAI振興には安定した電力供給が緊要だが、最近、原発特別法制定案が発議から6カ月を経て法案小委に上程されたものの民主党の無関心で議決されなかった。