【リセットコリア】米中デカップリングの衝撃に備えて死活かけるべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.28 14:47
国家間の経済的相互依存が深化し、過剰依存問題が台頭している。相互依存が非対称的なものになれば経済的脆弱性や不平等を招いて地政学的葛藤を誘発する場合があるためだ。戦略的競争関係にある国家はこの問題に特に敏感だ。現在、世界を揺さぶっているトランプ相互関税はとりわけ中国に集中して145%に達する関税爆弾を予定している。めちゃくちゃにも見える関税戦争宣言の裏には、米国が中国に対して抱いている過剰依存のリスクを解消したいという事情がある。
ドナルド・トランプ米大統領は2001年中国が世界貿易機関(WTO)体制に加入した後、開発途上国の地位を悪用して輸入を抑制して輸出を促進し、米国内の製造業基盤を弱めて不平等と失業を量産したと批判してきた。実際に米国の対中輸入依存度は引き続き増加してきたが、中国の対米輸出依存度は減少して相互依存の非対称性に伴う懸念が漸増している。バイデン政府は核心の鉱物輸入の多角化、貿易赤字の是正、中国の850億ドル(約12兆2000億円)規模の米国債保有額縮小など対中過剰依存を解消するためにデリスキング(de-risking)概念を動員した。相互依存が与える恩恵を享有しながらも過剰依存が招く国家安全保障リスクを縮小するために対外依存の多角化を試みて、友好国とサプライチェーンを再編して回復力を向上する一方、安全保障関連技術の遮断を推進した。