韓米関税交渉で飛び出した「為替相場」…米国の圧力カードになるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.28 06:54
韓国と米国の2+2通商協議結果に「為替相場」問題がサプライズで登場した。韓国企画財政部と産業通商資源部によると、先週の2+2通商協議の結果、4大議題は①関税②経済安全保障③投資協力④為替相場だ。為替相場はこれまで交渉対象に取り上げられていないが、4大議題として突然言及された。日本との交渉時には為替相場への言及はなかったが、韓国は米国が明確に対象に持ち込んだ状況だ。崔相穆(チェ・サンモク)副首相は「ベッセント財務長官が財務省間で別に為替相場を話し合おうと先に話した」と明らかにした。
来月に出される米財務省の為替相場報告書をテコにして圧力レベルを高める可能性がある。韓国は昨年11月、150億ドル以上の対米貿易黒字を出していることから「観察対象国」に指定された。観察対象国は米国の制裁を受ける為替相場操作国の前段階で、一種の警告の意味を込めている。ウォン相場が対ドルで当時よりもさらに下がっているだけに観察対象国は維持される可能性が高い。