【社説】アラスカLNGプロジェクト交渉、韓国は慎重な姿勢が必要
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.16 13:58
ベッセント米財務長官が一昨日「来週、韓国と貿易交渉を進める予定」と明らかにした。韓国を日本・英国・オーストラリア・インドと共に「最優先目標」5カ国に含め、関税優先交渉をするという。韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行もベッセント長官の発言直前に開かれた経済安保戦略TF会議で「1、2日以内にアラスカ液化天然ガス(LNG)に関連して韓米間のテレビ会議があると予想する」と明らかにし、韓米間の関税交渉が本格化していることを予告した。輸出依存度が高く関税の不確実性除去が切実な韓国としては避けられない交渉の時間が訪れた。
しかし韓米関税交渉でアラスカLNGプロジェクトが高次方程式を解く難題に浮上しているのは懸念される。米国の要求をそのまま受け入れるのも断るのも難しいからだ。アラスカ北部から南部まで1300キロのパイプラインを連結するこの事業は気候特性上、年中凍結している永久凍土層を掘る難しい工事だ。一年間のうち工事が可能な日も多くない。米国系エクソンモービルと英国系BPなど大型油田開発会社が挑戦して手を引いた理由だ。中国もトランプ政権1期目に開発に動いたが、収益性が低くてあきらめた事業だ。