【コラム】米国の国益の前で阻まれた日本製鉄の教訓=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.14 16:02
日本製鉄のUSスチール買収が足踏みしている。2023年12月の買収発表後、バイデン大統領とトランプ大統領の反対にぶつかった。安全保障と雇用が障害だ。トランプ大統領は7日に売却不許可決定の再検討を指示したが、10日に「売却は難しい」という立場に旋回した。日本製鉄の買収の意志が強いが、トランプ政権の気まぐれな対応がいかなる妥協にいたるのか不透明だ。
日本製鉄の動きは鉄鋼事業を越えて韓国製造業全般に大きな影響を及ぼすだけに注目する必要がある。何よりも両国企業の立場は同病相憐だ。人口減少などで経済の活力が弱まっているうえ、中国の全面的な攻勢で多くの産業分野が国際競争力を失いつつある。利己主義を追求するトランプ政権を相手にいかなる実利を得るかも共通の関心事だ。日本製鉄の買収の試みは特に背景と目的、方法に関連して次のいくつかの事実を見せている。