【社説】工事現場崩壊とシンクホール発生…韓国の地下空間が不安だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.14 15:32
過去1カ月間に地下空間で相次いで発生した事故のため、地下空間の安全管理に対する市民の不安感が強まっている。11日、京畿道光明市(キョンギド・クァンミョンシ)の新安山(シンアンサン)線地下トンネル工事現場では大型崩壊事故が発生した。この日、事故に巻き込まれた作業者2人のうち1人は13時間後に救助され、1人は依然として行方不明だ。現場周辺に暮らす住民およそ2000人は追加崩壊のおそれがあるため緊急避難した。昨日午前にはソウル麻浦区(マポグ)地下鉄5号線エオゲ駅付近の道路でシンクホール(穴)が発生して周辺が通行止めとなり、釜山市沙上区(ササング)の沙上-下端(ハダン)都市鉄道工事現場付近でも大きなシンクホールが生じた。先月24日にはソウル江東区明逸洞(カンドング・ミョンイルドン)で直径20メートルの大型シンクホールが発生し、バイク運転者1人が死亡する事故も発生した。
事故の原因は異なるが、共通点は発生場所が地下空間という点だ。人口が密集した都市の地下空間で何が起きているのかという不安感が強まっている。光明の新安山線工事現場では事故発生の15時間前に、工事中の地下トンネル内で柱に亀裂が生じたという報告が関係当局にあった。明逸洞のシンクホールは周辺で進行中だった地下鉄9号線延長工事が原因という専門家の意見が提示されている。釜山市沙上-下端線の工事現場では昨年9月にも大型シンクホールが発生したが、当時は豪雨と不十分な工法などが事故の原因に挙げられた。エオゲ駅前のシンクホールはソウル市西部道路事業所などが事故の原因を調査中だ。