【中央時評】米国の変化、韓国の対応
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.11 16:19
時代が確実に変わった。先日、英エコノミスト誌はワシントン建国大統領以降の米国の歴史の流れを変えた大統領にリンカーン、ルーズベルト、レーガン、トランプ大統領を挙げた。リンカーンは南北戦争をして国家を分裂から統合し、奴隷解放で産業化を加速させた。ルーズベルトは産業化以降の貧富の差拡大と大恐慌からニューディールと進歩政策で第2次世界大戦を勝利に導き、米国主導の世界秩序を開いた。レーガンは福祉拡大と規制で停滞していた米国経済を新自由主義政策に旋回させてグローバル化の波を起こし、冷戦時代を終息させて米国の唯一超強国時代を開いた。米中の対立を深め、米国優先保護貿易主義に向かっているトランプが後に歴史でどう評価されるかはさらに時間が経過しなければ分からない。しかし米国はトランプ以前とトランプ以後で異なるのは明らかだ。
トランプという人物が2度も大統領に選出されたということが、すでに米国という国が変わったことを意味する。トランプ時代に入りながら、もはや米国は信頼と尊敬を受ける超強大国でなく、依然として力が強いものの自国の利益を追求する過程で同盟や隣人を不安にして脅かす国に変わっている。製造業の競争力を失って中産層が崩壊しながら、二極化による政治的分裂が今日の米国のリーダーシップをこのような姿に変貌させた。対内的にはさらに低い所得階層に落ちるかもしれないという中間階層の不安が、対外的には中国の浮上でグローバルヘゲモニーが脅かされるという2重の「地位不安」が、米国の政治と世界での役割を変えてしまったのだ。