【社説】トランプ氏が宣言した自由貿易の終焉、各自生き残りの模索始まった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.04 13:10
ドナルド・トランプ米大統領がついに世界中を相手に相互関税賦課方針を発表した。トランプ氏は「解放の日」と命名したが、4月2日(現地時間)は戦後の世界経済の発展を牽引してきた自由貿易時代の終焉を告げた日と言っても過言ではなくなった。
ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「世界貿易システムを吹き飛ばす結果を生むだろうし、トランプ大統領が広告するように新たな黄金時代は来ないだろう」と批判した。他の外信もトランプ発貿易戦争が米国と世界経済に及ぼす悪影響に一斉に懸念を示した。対内的に関税は米国の物価を引き上げ、景気低迷につながるというのが大方の分析だ。関税障壁に安住する米国産業は内需市場で競争圧力が消え、結局競争力を失う公算が大きい。関税は米国内の所得不均衡を深める恐れもある。低所得層は所得で必須財消費が占める割合が大きいため、関税被害がさらに大きい。対外的には、グローバル経済に占める米国のリーダーシップが打撃を受けるだろう。開発途上国中心のグローバルサウスで、米国の主要関税攻撃対象の中国の影響力がむしろ大きくなるアイロニーも発生する可能性がある。