米国のドナルド・トランプ大統領が２１日（現地時間）、テスラ（Ｔｅｓｌａ）のイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）が率いる政府効率化省（ＤＯＧＥ）に連邦政府の情報アクセス権を付与する内容の行政命令に署名した。テスラの電気自動車（ＥＶ）を攻撃する犯罪に対しても「エルサルバドル監獄に送られる可能性もある」と脅した。



ロイター通信によると、ホワイトハウスはトランプ大統領がこの日、浪費と詐欺を防ぐために連邦公務員が機密ではない記録やデータ、システムにアクセスできるように各政府機関長に指示したと明らかにした。ここで言及された「連邦公務員」はＤＯＧＥ所属人員を意味するものとみられる。

トランプ第２期政府スタート以降、予算縮小や人員構造調整など大々的な連邦政府改編を主導しているＤＯＧＥは、連邦政府システムや各機関が保有した敏感な情報に対するアクセス権限を持続的に要求してきた。今回の行政命令はこれに対するトランプ大統領の公式的な支持と解釈することができる。

だがＤＯＧＥに対する反発も大きくなっている。前日にはメリーランド州連邦地方裁判所がＤＯＧＥの米国社会保障局（ＳＳＡ）システムに対するアクセスを１４日間禁止する臨時命令を下した。また、米国内ではテスラの車両やＥＶ充電スタンドを狙った放火や破損事件が相次いでいる。

これに対して米国司法省は放火および放火企図容疑で被疑者３人を起訴し、このような犯行を「国内テロ」と規定して「この流れに加担すれば監獄に入れる」と強く警告した。

トランプ大統領もこの日、さらに強いメッセージを出した。自身が作ったソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「私はマスクとテスラを攻撃したおぞましいテロリスト凶悪犯が懲役２０年刑を宣告されるところを見たい」とし「おそらく彼らは最近環境がとても良いと非常に有名になったエルサルバドルの監獄に送られる可能性がある」と記した。