【時視各角】尹大統領弾劾宣告の遅れが物語っていること
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.21 13:37
1.尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する憲法裁判所の弾劾判決が予想より遅れている。さらに、尹大統領の弾劾案より13日も後に受け付けられた韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾案判決(3月24日)が先に下される。大統領弾劾案をめぐり、憲法裁判官8人同士の意見の調整がうまくいかないということだ。尹大統領が8日に釈放されたことが大きな影響を及ぼしたようだ。ソウル中央地裁の池貴然(チ・グィヨン)部長判事は、拘束の手続き的正当性を問題視し、尹大統領側の拘束取り消し請求を受け入れた。手続き上の正当性が浮き彫りになれば、憲法裁判官同士で甲論乙駁を繰り広げる可能性が高い。
例えば、国会を通過した弾劾訴追案は内乱罪が核心だった。ところが、国会弾劾代理人団は憲法裁判所に行って「刑法上内乱罪」を弾劾理由から除外すると述べた。これに関して手続き上重大な欠陥が生じたため、今回の弾劾案は憲法裁が却下し、国会が弾劾案を新たに議決しなければならないという主張が可能だ。池判事が問題視した高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の内乱罪捜査権限をめぐっても、憲法裁で議論が生じる可能性がある。