【コラム】韓国製造業の実存的危機
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.21 13:05
先日、米海軍軍需支援艦「ウォーリー・シラー」が慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)のハンファ・オーシャンで補修作業を終えて出港する写真が報道された。米国内で維持・補修・整備(MRO)を行う造船所が不足しているために生じたことだ。今後、関連法が改正されれば、米海軍の新規艦艇建造も受注できるとの見方が出ている。2022年、ハンファグループが慢性赤字に苦しめられた大宇(テウ)造船の買収契約をした当時は、このような成果を予測した人はほとんどいなかった。
ロシアのウクライナ侵攻は不幸なことだが、韓国の防衛産業が跳躍する契機になった。K9自走砲やK2戦車などが欧州に輸出された。コスパが良く、早く納品できる自由陣営国家が韓国しかなかったためだ。製造業の基盤を整えているということがどれほど重要なのか、改めて悟らせてくれる。