米国とロシアが２４日（現地時間）、サウジアラビアのリヤドでウクライナ問題について専門家級会談を行う。

２０日、タス通信によると、クレムリン宮（ロシア大統領府）のユーリ・ウシャコフ外交政策補佐官は２４日、リヤドで両国間の専門家級会談が開かれるとし、「協議が生産的であることを願う」と述べた。

ロシア側の代表団は、ロシア上院国際問題委員長のグリゴリー・カラシン氏と連邦保安局（ＦＳＢ）局長のセルゲイ・ベセダ顧問が率いる。ベセダ顧問は、アレクサンドル・ボルトニコフＦＳＢ局長を補佐する。

カラシン委員長とベセダ顧問についてウシャコフ補佐官は「経験のある交渉家」と紹介した。また、米国も交渉チームを構成したが、関連情報は米国が公開すると述べた。

ウシャコフ補佐官は１９日、ホワイトハウスのマイク・ウォルツ国家安保補佐官と電話で専門家交渉チーム構成と黒海安保問題を議論したと確認し「彼と定期的に意思疎通しており、このような対話は両国のどちらにとっても有用」と述べた。

先立ってスティーブ・ウィットコフ米国中東特使はメディアのインタビューで米国とロシアの後続交渉が２３日にサウジアラビア・ジッダで始まる予定だと述べたが、日程と場所が変更されたことになる。

クレムリン宮（ロシア大統領府）のドミトリー・ペスコフ報道官は同日の記者会見で、「現在最終調整中で、日曜日（２３日）ではない可能性もある」とし、「早ければ来週初めに開かれるだろう。数日以内に開催できる」と述べた。

さらに、「両国の大統領は黒海協定の再開についても協議した。様々な事情が話し合われるべきだ。専門家グループは特にこの部分を議論する」と述べた。

ウシャコフ補佐官は「黒海協定を実行した多くの経験がある。われわれは当時、あらゆる条件を尊重したが、われわれに対する条件は全く履行されなかった」とし、協定再開を議論する前にあらゆる複雑な事情を整理しなければならないと強調した。

ロシアはウクライナ「特別軍事作戦」開始後、黒海を通じたウクライナ穀物の安全な輸出を保障する黒海穀物協定を締結したが、ロシア側の要求事項のロシア産の穀物・肥料輸出が履行されなかったとし、昨年７月に協定終了を宣言した。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と米国のドナルド・トランプ大統領は１８日、電話会談を行い、ウクライナ問題とともに黒海海上での休戦履行を議論した。

ペスコフ報道官は、「欧州で交渉を開始できるという信号を受けていない」とし、「欧州から来る信号は、欧州を軍事化しようとする計画と関連がある。これは平和的解決を模索するロシア・米国大統領の雰囲気に相反する」と批判した。

また、「彼らは軍事化に着手し、一種の戦争当事者に変わった」と主張した。

ペスコフ報道官は、「プーチン大統領がシリアのアフマド・アッシャラア暫定大統領にシリアを安定させようとする努力を支持し、シリア指導部と実質的協力を発展させる準備ができている」という内容のメッセージを送ったと述べた。