【社説】当事者である尹大統領の憲法裁承服約束が核心だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.19 14:54
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する憲法裁判所の弾劾審判が長期化し、弾劾賛否陣営の対立と葛藤が深刻になっている。盧武鉉(ノ・ムヒョン)、朴槿恵(パク・クネ)元大統領と比べて審理期間が長くなり、憲法裁の決定以降の状況に対する懸念が強まっている。12月3日の非常戒厳宣言と尹大統領弾劾訴追以降、わが国は正常な国政運営が難しくなった状況だ。急変する国際情勢に機敏に対応しなければならない局面だが、日々激しくなる与野党の対立と国論分裂が国の足かせになっている。近く出てくる憲法裁の宣告をきっかけに急いで混乱を収拾し、国政が本来の姿を取り戻すべきだが、現在は破裂音がさらに強まるという心配が多い。
憲法裁の宣告が近づいているだけに、政界は一日も早く冷静な姿を取り戻し、国論を再結集する力を発揮しなければならない。そのためには、憲法裁が尹大統領の弾劾に対して棄却しようと認容しようと、すべての国民が結果を受け入れるという確信が必要だ。与野党の指導部が最近、相次いで憲法裁の決定に承服すると発言したのは、こうした点で幸いだ。与党・国民の力の権性東(クォン・ソンドン)院内代表は「党の公式立場は憲法裁の判断結果に承服するというもの」と述べ、最大野党・共に民主党の朴賛大(パク・チャンデ)院内代表も「憲法裁の判断を尊重するのは政治家として当然だ」と明らかにした。