【時論】米国の援助縮小、韓国の役割拡大の機会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.14 11:20
米国は第2次世界大戦後、この70年間、世界最大の援助供与国としてグローバル開発を主導してきた。米国の海外援助予算は約660億ドル(2023年)で、世界の公的開発援助(ODA)の約30%を占めた。保健、教育、インフラ開発、人道的支援など多様な分野で発展途上国を支援する主要財源として使われた。
しかし、第2次トランプ政権発足直後、米国国際開発処(USAID)の援助契約のうち83%を中止し、大規模な人員削減に踏み切った。これは米国ファーストの政策と政府財政支出縮小基調によるものだが、米国のグローバル関与縮小以上に、国際援助体制の危機を予告する大きな方向転換だ。このような変化は韓国にとっても歴史的・戦略的な意味を持つ。韓国は、米国の援助を効果的に活用し、最貧国から先進国へと成長した代表的な成功事例だ。韓国戦争(朝鮮戦争)後の米国の経済・軍事援助は食糧・インフラ・教育・科学技術の急速な発展を後押しした。PL-480プログラムの食糧援助、京釜(キョンブ)高速道路建設支援、韓国科学技術研究院(KIST)設立、教育・人的資源開発支援などは韓国の高速成長において重要な触媒の役割をした。