【中央時評】共に生きるということ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.13 14:54
「韓国社会は病んでいる。疲れた体が病気で本人にサインを送るように、超低出生率や低い人生の満足度など各種指標の悲鳴にはすでに慣れてしまったほどだ。「国際通貨危機」以降、停滞していた自殺率は再び増加し、昨年13年ぶりに最大値を記録した。特に悲しいのは、社会的孤立が伴う孤独死が毎年増加しているという統計だ。孤独死の裏には社会的孤立と果てしない寂しさがある。他人からの関心と愛情は食糧ほど人間の生存のために必須な条件だから、寂しさはそれだけ生存を脅かす。
ある調査によると、韓国人の5人に1人は寂しさが日常化した状態で暮らしているという。もちろん、家族が解体され、社会的連帯が緩み、孤立した個人が増えるのは、多くの先進国で見られる共通の現象だ。人口の高齢化で交流する家族や友人が減る高齢者が増えている。単身世帯の増加は若年層でも見られる。携帯電話やタッチパネル注文機でほぼすべての日常を賄えるようになり、対面で他人と向き合う時間は大幅に減った。それでも資源のある人々は他の人々と共にする運動や文化生活で社会的接触と社交が与える楽しさを維持するが、そうでなければ一人でユーチューブを見ることが唯一の代案にならざるを得ない。