【中央時評】5年ごとに作動する「否定の政治」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.11 14:28
先週、水素産業育成に関するフォーラムがソウル大学の国家未来戦略院で開かれた。挨拶の言葉を述べた後、少し座っていたところ、意外な話を聞くことになった。産業動向と技術進展を扱った後、我々の状況に対する評価につながると、政治が登場した。発表者は明示的に言及しなかったが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が水素自動車や水素産業に関心を表したことが、今の政権に入って政策的無関心をもたらしているという印象を受けた。国家的にいくら重大な課題であっても、前任者のものならすべてを消そうとする「否定の政治」がここにも作動したのだ。
これは水素産業に限られたことではない。李明博(イ・ミョンバク)大統領が情熱を持って取り組んだグリーン成長は、朴槿恵(パク・クネ)政権に入るとすぐに見捨てられた。政策の優先順位で後回しになったわけでもなく、完全に否定された。5年間の多くの努力と費用をかけて蓄積された成果が、ただ前任者の関心事という理由でまるごと捨てられたのだ。政党間の政権交代でなく同じ政党の大統領だったが、「前任者消し」の犠牲になった。