【社説】韓国空軍の民家誤爆、無事安逸と規律弛緩が呼んだ事故
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.11 12:03
6日に発生した史上初の民間人地域誤爆事件は空軍の総体的な規律弛緩によるものであることが明らかになった。空軍は15人の民間人に重軽傷を負わせた今回の事故に対する中間調査結果を昨日発表した。空軍によると、瑞山(ソサン)基地を離陸したKF-16戦闘機2機は事故当日に訓練場の標的から10キロほど離れた抱川市盧谷里(ポチョンシ・ノゴクリ)一帯の民間地域に8発のMK-82無誘導爆弾を投下した。空軍は事故戦闘機の操縦士の座標入力錯誤を原因と判断した。
問題は調査の過程で表れた空軍の安易さだ。事故戦闘機の操縦士は飛行の前日に事務室で飛行任務計画装備(JMPS)に目標物の緯度を誤って入力したが、入力した座標が正確かどうかを確認する過程はなかった。さらに2番機は出撃直前にJMPSの伝送がなく手作業で正確な座標を再入力しながらも、1番機の指示に従って誤った場所に爆弾を落とした。特に1番機の操縦士は発射ボタンを押す前に目標物を肉眼で確認した結果、飛行経路と標的の地形が異なると感じながらも「標的確認」と虚偽報告をした。3回の確認義務を徹底せず、事故を防ぐ機会を失ってしまったのだ。