物価高騰し輸出減少、各国が成長見通し引き下げ…全世界が「トランプセッション」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.11 10:10
トランプ発の貿易戦争が報復と報復をやりとりする全面戦争の様相に突き進んでいる。トランプ米大統領の関税賦課の威嚇がひとつふたつと実行されてだ。各国の中央銀行と主要投資銀行は今年の経済見通しを一斉に下方修正し、貿易戦争による世界的な景気低迷の可能性の警告を出した。トランプ大統領による景気後退を意味する「トランプセッション」の懸念だ。
欧州中央銀行(ECB)は9日、今年のユーロ圏20カ国の経済成長見通しを昨年末の1.1%から0.9%に引き下げた。来年は1.4%から1.2%に下げた。ECBは「今年と来年の貿易政策など広範囲な政策の不確実性から始まる輸出減少と持続的な投資鈍化を反映した。貿易緊張が高まればユーロが下落して輸入コストが増加し、物価上昇圧力が加わりかねない」と明らかにした。