【コラム】己未独立宣言書の意味(1)
中央SUNDAY/中央日報日本語版2025.03.01 10:19
3月の初日は我々に春を知らせる。重いふとんや服に押さえられていた体が軽くなる。世の中に光があふれる。自由だ。解放だ。新しい世界だ。周辺がすべてよみがえったように活気にあふれる。ところが突然、暗い風雨、暴風がまき起こる。楽しむ人々、蘇生する生命が残酷な暴力に倒れる。3月1日、己未独立万歳運動を考えるたびに自然に連想する場面だ。
前政権の時のことだ。半官半民の構成で毎年開催される韓米日3カ国の年次会議に出席した。その年の会議場所は米ワシントンだった。2日間の日程でいくつかのテーマについて議論した。時期が時期であるだけに刺々しい部分が多かった。最後の日にはメディアを含む外部の人たちが参加する公開セッションがあった。日本側の代表として出てきた方は外務省の元高官だと聞いた。この方は韓国政府が韓日間の合意を守らず葛藤を繰り返し増幅させたとし、そのために両国関係は現在の最悪の状態になったと強い表現で批判した。私は彼の主張に反論する代わりに、やや突拍子もない発言でその場の笑いを誘ったことを覚えている。私は日本側の主張とは違い、いま韓日関係は非常に優秀だという主張をした。歴史的な事例を挙げながら日本の仕打ちで韓日関係は非常に悪いことが多かったと話した。その代表的な例に己未年三一運動を挙げた。当時、日本はこの運動の意味をまともに把握できず、暴力で抑圧して多くの犠牲者が発生したと説明した。当時と比べると韓日関係は非常に良いということだった。観衆の間で笑いが起こり、日本側の発表者は渋い表情になった。