【社説】「10年間新しい産業がない」という韓国銀行総裁の痛切な指摘
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.27 13:08
韓国銀行金融通貨委員会が一昨日に今年の経済成長見通しを4カ月ぶりに0.4ポイント引き下げ、「1.5%ショック」という反応が出てきた。成長率は景気循環や一時的外部衝撃で上がったり下がったりする。景気が振るわなければ今回金融通貨委員会が基準金利を下げたように通貨政策で支えたり追加補正予算を投じたりする拡張的財政政策で短期浮揚ができる。
さらに重要なのは韓国経済の基礎体力を示す潜在成長率の下落が続いているという事実だ。韓国銀行は来年も1.8%の低成長が続くと予想した。韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「1.8%の成長率は受け入れなければならず、これが韓国の実力」と述べた。彼は「韓国政府が最も痛感すべきことは、この10年間に新しい産業が導入されなかった点。創造的破壊が必要で、だれかが苦痛を受けなければならないが、あれこれ避けたために新しい産業がひとつも導入されなかった」と指摘した。実際に国会は「タダ」のような国産シェアライドサービスの芽を最初から摘んでしまった。革新企業と技術に対する韓国社会の低い受容性を如実に見せる事例だ。