【社説】米国の投資圧力強まるのに韓国でも企業圧迫ばかりでは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.25 12:36
米国の無差別的な通商圧力がますます激しくなっている。ラトニック米商務長官は21日、大韓商工会議所会長を務めるSKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長が率いる対米通商使節団と面談した席で、韓国企業が米政権のファストトラック支援を受けようとするなら「最小10億ドルの投資が必要だ」という反応を見せたという。第2次トランプ政権の閣僚が韓国に対し具体的な数値を挙げて投資基準を取り上げたのは初めてで、「米国優先主義」の実体を現したものと解釈される。
無条件で10億ドル以上を投資しなければならないということではないが、その程度の投資をしてこそ米国政府が税制優遇などの投資インセンティブを与えるファストトラックを提供できるということなので韓国企業には相当な圧力になるほかない。これに対し崔泰源会長は「トランプ政権は米国に生産施設をもう少し望むと話すが、われわれはインセンティブが一緒になければならない」と明らかにした。米国側が国別・品目別の関税、普遍・相互関税などで圧迫しているが企業がむやみに巻き込まれることはできないという立場を述べたものとみられる。韓国政府次元でも企業を後押しするための対応策をシナリオ別に精巧に用意していなければならないだろう。