カリブ海のタークス・カイコス諸島で、女性観光客がサメと写真を撮ろうとしてサメにかまれる事故が発生した。

デイリーメールなど外信によると、カナダ国籍の５５歳の女性は７日午前に休暇で訪れたタークス・カイコス諸島のビーチでこうした事故に遭った。

当時女性は水深が浅いところまで来たサメと写真を撮るために近付いたところを攻撃された。サメはこの女性を攻撃した後もその周囲を回り続け、この状況を目撃した女性の夫がすぐに水中に入りこれを防いだという。

女性はこの事故で両手を失った。オンライン上に公開された写真には倒れた女性の周りに人が集まり服などで止血する姿が写っていた。女性は現在カナダに運ばれ治療を受けている。

ある観光客が撮影した動画には、攻撃前からサメが近くをうろつく姿が写っていた。目撃者はこのサメが４０分ほど見えたと話した。

現地当局は追加事故予防に向けビーチを臨時閉鎖しサメが水深の深い場所に移動したことを確認した後、９日午後から再入場を許可した。女性を攻撃したサメは長さ約６フィート（約１．８２メートル）と推定され、正確な種類は確認されていない。

この地域でサメが人を襲うのは極めて珍しいという。ミラーは今回の攻撃がタークス・カイコス諸島から約１０００キロメートル離れたケイマン諸島が昨年１１月にサメにえさを与えることに対する警告を発表した後に発生したものと伝えた。

事故後当局は観光客に「指定された区域だけで泳ぎ、汚れた水を避け、絶対に１人で泳がず、どんな状況でも海洋生物にえさを与えるな」と呼び掛けている。