【時論】ディープシークが韓国科学技術界に与えた「ディープインパクト」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.14 13:31
人工知能(AI)技術の飛躍的な発展が起きた最近10年を振り返ってみるとめまいがするほどだ。2016年アルファ碁は囲碁界を揺るがし、AIの可能性を大衆に深く印象付けた。その後、ChatGPTは言語モデルの革新をリードし、人間との疎通をさらに精巧に整えていった。最近、中国のAIチャットボット「ディープシーク(DeepSeek)は探索と推論能力を結合してAIの地平をさらに拡張している。AIは知能・創意性・探索能力という3つの大きな波として作用し、技術発展の三角波を作っている。
科学技術の現場で40年ほど仕事をしながら、さまざまな挑戦と脅威、発展と成就を目撃してきた。ところがディープシークが見せている革新はその何より威嚇的だ。1985年生まれの梁文鋒・ディープシーク(DeepSeek)最高経営責任者(CEO)は経歴中心の伝統的人材観ではなく「経験より情熱と能力を揃った人材が新しいアイデアで革新を導くことができる」という経営哲学を実践した。創業以降、6年間実績を出すことができなかったが、自身とチームの力を育てる重要な時間だとした。