憲法裁判所が尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領弾劾審判で予定された証人尋問を終え、宣告の時期に関心が集まっている。早ければ３月初めにも尹大統領を弾劾するかどうかが決まる可能性が提起されている。

憲法裁は１３日に開かれた弾劾審判８次弁論で、今まで採択された証人に対する尋問を終えた。１８日の９次弁論では書面の証拠調査し、国会と尹大統領の双方の立場を２時間ずつ聞くことにした。

弾劾審判は証人尋問と書面証拠調査を通じて事実関係を把握した後、弾劾を訴追した国会とこれに反論する被請求人側の最終意見を聞いて弁論を終結する手続きに進む。尹大統領が直接立場を明らかにする最終意見陳述もある。

現在のところ憲法裁が９次弁論後にもう一度弁論を開き、残りの手続きを進める可能性が高いという分析だ。弁論が終結すれば裁判官評議と宣告だけが残る。

通常、弁論終結から宣告までは２週間ほどかかる。過去の弾劾審判の場合、盧武鉉（ノ・ムヒョン）元大統領は１４日、朴槿恵（パク・クネ）元大統領は１１日、李祥敏（イ・サンミン）元長官は２８日かかった。

このため３月初めには宣告があるという見方が出ている。弾劾決定は裁判官の意見をまとめる評議を経る。主審裁判官が事件の検討内容を明らかにして評議した後、表決で決定する評決が行われる。

評決後には主審裁判官が多数意見に基づいて決定文の草案を作成する。主審が少数意見を出したとすれば多数意見の裁判官のうち１人が作成を引き受ける。決定の主文や理由に対して多数意見と異なる裁判官がいれば、少数意見を提出してこれを決定文に反映する。

憲法裁が認容決定を出せば尹大統領は罷免され、６０日以内に大統領選挙が実施される。３月初めに認容決定が出れば大統領選挙は５月初めに実施しなければならない。反対に憲法裁が弾劾訴追を棄却すれば、尹大統領は直ちに大統領職に復帰する。