米国公務員「マスクネズミ野郎」鼻白む…20代コーディングの天才たち、国政をひっくり返す(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.12 14:05
2023年春、米国ネブラスカ大学コンピュータ工学科3年生のルーク・ファリターさんはポッドキャストを聞いて「ベスビオ火山チャレンジ」が開催されることを知った。西暦79年ベスビオ火山爆発で破壊されたボンペイの遺跡から見つかった古代ローマ・パピルスに書かれた文字を解読するコンテストだった。イーロン・マスク氏が創業した航空宇宙企業スペースX(SpaceX)でインターンとして働いている時だった。その日から退勤後、週末になれば火山灰に埋まって黒く焼け焦げたパピルスをコンピュータ断層撮影(CT)で読み出した標本を人工知能(AI)プログラムで解読するのに熱中した。
現地紙「ネブラスカ・エグザミナー(Nebraska Examiner)」によると、パーティーが開かれた友人の片隅に座って作業していたある日、画面に古代ギリシャ語の単語数文字が鮮明に現れた。学者の検証結果の「紫」という意味の「ポルフィラ(porphyras)」だった。炭の塊に変わった2000年前の文献からAIを活用して初めて文字を読むことに成功したのだ。ファリターさんは賞金4万ドル(約614万円)を受け取り、シリコンバレーで最も影響力ある投資家の1人、ペイパル共同創業者ピーター・ティール氏が設立したティール財団フェローシップに合格した。