【社説】今度は鉄鋼とアルミニウムに関税…トランプ発の不確実性さらに拡大
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.11 13:27
トランプ米大統領が9日。米国に輸入されるすべての鉄鋼とアルミニウム製品に25%の関税を課すと明らかにした。特定国だけでなく全世界を対象にした第2次トランプ政権の初の関税措置だ。米国製品に相手国が課す関税の分だけ該当国の製品に同じように課す相互関税の発表も予定されている。関税を武器にしたトランプ発の世界貿易戦争がひとつふたつと可視化している。輸出中心の製造業である韓国や韓国企業が耐えなければならない不確実性が心配していたように大きくなる雰囲気だ。
韓国は昨年1~11月に鉄鋼47億ドルとアルミニウム8億ドルを米国に輸出した。両製品とも韓国は米国の5番目の輸入相手国だ。米国は鉄鋼とアルミニウム輸入国1~3位であるカナダ、中国、メキシコとはすでに関税戦争を始めたりしばし猶予した状態だ。韓国をはじめとした残りの国も関税爆弾の直接的な影響圏下に入った。第1次トランプ政権は2018年に通商拡大法第232条を適用して国家安全保障を理由に世界の鉄鋼製品に25%の関税を課した。当時韓国は交渉の末に直前3年間の年平均輸出量の70%水準である263万トンに輸出量を減らす代わりに無関税の恩恵を受け現在も維持している。