【社説】激化する韓国の政治対立…危険レベルの憲法裁攻撃をやめるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.10 14:51
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾訴追事件の審理を進行する憲法裁判所に対する攻撃が激しい。「憲法裁破壊」など過激な表現が弾劾反対陣営の発言とスローガンになり、政界の対立に拡大している。先週末にソウル光化門(クァンファムン)で開かれた保守集会では「憲法裁を国民の皆さんが破壊してください」という扇動的な言葉が登場した。進歩性向の裁判官の名前を呼んで「踏みにじれ」と叫んだりもした。あるオンラインコミュニティには「憲法裁は塀も低く、その気になれば簡単に越えることができそうだ」という内容と憲法裁の平面図が掲示された。
初の憲法的葛藤を解決する憲法裁を攻撃するのは極めて危険なことだ。多くの国民は先月19日未明に尹大統領拘束令状を発付したソウル西部地裁での暴力事態を思い出している。自分と考えが異なるという理由で法治主義を正面から否定した約100人のデモ隊は常識が通じない暴徒だった。また同じような事態が発生することは想像するだけでぞっとする。12・3戒厳の混乱を収拾しようとする憲法的回復手続きが暴力で踏みにじられる場合、我々が暮らす民主共和国の根本が否定されるからだ。