【コラム】米中関税戦争、人民元切り下げ圧力大きくなる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.10 13:14
米中関税報復ラウンドが始まった。米国が中国からの輸入品に対し10%の追加関税を課し、これに対応して中国当局は5日に特定の商品に対する貿易関税10~15%賦課と輸出統制を発表した。非関税措置としてはブラックリスト企業拡大と米国企業に対する反独占調査が含まれた。また、先端製造業製品の生産に使われる核心鉱物(防衛産業機械と半導体製造用のタングステン、ガリウム、ゲルマニウムなど)の供給で中国が支配的な地位を占めているだけに、北京はこれらの資源の統制をテコとして使うだろう。
両国のアプローチ方式の違いが興味深い。2018~2019年の米中貿易戦争当時に米国は産業と機械製品に関税賦課の焦点を合わせたが、今回は中国商品全般にわたった包括的関税賦課方式を選択した。最近の大統領令に出ている、より強硬になった報復関連表現からみて、米国が新しい関税を課す可能性が非常に高い。中国の政策立案者は精密に目標を定めた関税リストを出した。中国もまた米国の追加関税に追加関税で対抗すると予想される。