【時論】超高齢化という「灰色のサイ」を今こそ食い止めなくては=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.05 15:56
危険を感知しながら見ないふりをして、まともに対応できない状況を「灰色のサイ(Gray Rhino)」という。大韓民国の「灰色サイ」はかなり以前に姿を現した「高齢化」問題だ。昨年12月末を基点に65歳以上人口が全体人口の20%以上という超高齢社会に突入した。世界で最も速く高齢化が進んでいて、そのペースはますます加速している。向こう15年間、高齢化速度は従来の2倍である毎年約1%ポイントというペースで速まる見通しだ。20年後の2045年になれば、韓国は高齢人口の比重が37.3%となり、世界で「最も老いた国」になる見通しだ。
このように超高速高齢化の最も大きな原因は「ベビーブーマー(Baby Boomer)」の高齢層進入が20年にかけて現実化するためだ。日本の団塊の世代は5年内に高齢層への進入を終えた。反面、韓国のベビーブーム世代は長期間にわたり高齢層に進入し、高齢化に加速する。そのうえこれより前に高齢層に入った高齢者は後期高齢者に編入され、25年後には国民4人に1人は75歳以上の高齢者になる。