【時論】中庸・中道・中立が切実な危機の時代=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.04 14:12
「人心は危うく道心(道徳心)は分かりづらいものなので、ひたすら心を整えて専一につとめ、真実によってその中心を守れ。根拠がはっきりしない話には耳を貸さず、衆と合意していない謀(はかりごと)は用いるな(人心惟危道心惟微,惟精惟一,允執厥中.無稽之言勿聴,弗詢之謀勿庸)」
中国三皇五帝神話の中の聖君「舜」が「禹」に譲位しながら語った言葉だ。『古文尚書』大禹謨に載せられているこの一節の解釈を巡り、朱熹や丁若鏞ら学者の間で議論が入り乱れた。だが、舜が強調した「真実によってその中心を守れ」という意味の「允執厥中」は中庸・中道・中立など「中」の意味を語る際に多く引用される名句だ。現在、韓国社会が直面している深刻な両極化と非妥協の雰囲気を治癒するのに、この一節が切実に必要だと思われ、改めて取り出してみた。