【社説】「グローバル関税戦争」激化、押し寄せる衝撃に総力で備えを=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.03 13:38
トランプ米大統領が引き金を引いたグローバル貿易戦争が本格化している。トランプ大統領は1日(現地時間)、カナダとメキシコに25%、中国に10%ずつ関税を課す行政命令に署名した。4日からすぐに施行される予定だ。対象国は直ちに報復関税と世界貿易機関(WTO)提訴カードを取り出した。カナダ政府は「米国製の輸入品に25%の報復関税を課す」と対抗した。メキシコ政府も「やられっぱなしではない」とし、関税および非関税措置を含む「プランB」施行を発表した。中国政府も「今回の措置に断固反対する」とし「相応の措置」を予告した。
米国の保護貿易の強化は、トランプ政権2期目の発足前から予告されていたことだ。トランプ大統領の就任3週間で始まった貿易戦争の衝撃は、世界経済を揺るがすほかない。トランプ大統領は貿易不均衡の是正を関税賦課の核心理由として挙げている。中国・メキシコ・カナダは米国に対して大規模な貿易黒字を出す国々だ。また、不法移民者やフェンタニルなどの薬物が米国国境を越えて殺到しているのも関税賦課の理由になった。ウォールストリートジャーナル(WSJ)が「歴史上最も愚かな貿易戦争」とし「中国はもちろん友好的な国家に向けたトランプの経済的攻撃を正当化する論理は全く説得力がない」と批判するなど、米国内部でも懸念の声が出ているがトランプの攻勢が折れる可能性は大きくなさそうだ。