【リセットコリア】「大権」をなくす改憲が必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.03 12:05
政局危機の渦の一方で、憲政改革と新しい政治文化に対する熱望が改憲の声で集まっている。全国民の日常を揺るがした12・3戒厳令は1987年民主化以後、韓国社会が多元化し躍動的に変化したにもかかわらず、大統領の権威的国政運営と後進的政治慣行が踏襲され爆発した事態だった。これまで大韓民国は民主的システムが安定したように見えたが、平和的政権交代というカーテンを引けば多くの問題が明らかになる。帝王的大統領から国政の不連続性、進歩した国会、民心の代表性を反映できない選挙制度、政治の司法化まで、様々な問題が後を絶たない。
改憲は臨時方便ではこれ以上耐えられなくなったこのような難題を構造的・制度的に整理する解決手段だ。もちろん、改憲だけで権力の濫用や国民に恥ずかしい思いをさせる選挙行動は、一度に解消することはできない。しかし、世界中が見守る中で方向性を失い、危うくなった韓国社会が改憲の過程を経て自己省察をして新しい民主的エネルギーを集めるならば、その力は危機に陥った私たちを再び立て直すことができる。