【社説】今度はヒヤッとした旅客機火災…航空安全の総体的点検を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.01.31 14:14
空港で離陸を準備中だった旅客機で突然火災が発生して乗員乗客176人が非常脱出する事故が発生した。28日午後10時15分ごろ、釜山(プサン)金海(キムヘ)空港駐機場で待機中だった香港行きエアプサン旅客機BX391便で起きたことだ。旅客機に乗っていた乗員乗客全員が火災発生直後に緊急用スライドで脱出して大きな人命被害はなかった。消防当局は火災を目撃した乗務員の陳述などに基づいて旅客機後方座席の荷物棚から火が広がったと把握している。昨年12月29日、全羅南道(チョルラナムド)務安(ムアン)空港で発生したチェジュ航空旅客機惨事から約1カ月後に起きた、ヒヤッとした事故だ。今回は死亡者が1人もおらずけが人も多くなく、本当に幸いだった。
今回の旅客機火災の原因はまだ明らかになっていない。警察や消防当局、国土交通部航空鉄道事故調査委員会などが現場点検に着手したが、事故原因の調査に速度を出せずにいる。事故旅客機の両翼にまだ大量の航空燃料がそのまま残っていることも調査の障害物となっている。すでに乗員乗客が全員脱出した状況で、性急な調査によって別の危険を甘受する理由はない。まず徹底した準備で安全を確保し、その後に体系的な調査を実施して火災原因を正確に明らかにしなければならない。